幸せの交流会
日米学生会議のメンバー6人と交流会を開きました。この日は、隅田川の花火大会の日でもあり、Happyclub事務局の会議室にて、
ささやかな食事とお酒を用意し、将来を担う若者と大いに語り、食べ、飲み、
花火を鑑賞するといった楽しい会合になりました。
はじめに、日米学生会議(以下、JASCという)について簡単に説明をします。
JASCの歴史は古く、1934年、満州事変以降悪化しつつあった日米関係を憂慮した日本の学生有志により創設された。
米国の対日感情改善、日米相互の信頼関係回復が急務であるという認識の下、「世界の平和は太平洋の平和にあり、
太平洋の平和は日米間の平和にある。その一翼を学生も担うべきである」という理念のもと発足しました。
しかし、太平洋戦争勃発に伴い、日米学生会議の活動も中断を余儀なくされ、1964年、OB/OGからの会議再開を望む
声に応え、会議創始者の一人である故板橋並冶が理事長を務める一般財団法人国際教育振興会の全面的支援の下に、
会議が再開された。
80年の歴史を持つこの会議において、最も意義のあることは、創設以来、その企画、運営を両国の学生が主体的に行っていることです。
そして、現代、創設時とは、日米両国を取り巻く環境は大きく異なっており、会議の形態自体も変化を重ねており、日米両国が
新たな関係の構築を迫られている中で、日米学生会議は、創設当時の理念を受け継ぎつつ、時代の変化に対応してゆく柔軟性を
求められているといえます。
今回、交流会に出席してくださったメンバーを紹介します。
日本側)
松居 純平(実行委員長) 青山学院大学 法学部4年
森 鞠乃 (副実行委員長) 学習院大学 法学部3年
鈴木 良祐 明治大学 商学部4年
藤井 一衆 シェフィールド大学院 国際犯罪学専攻 次期M1
矢島 ショーン 東京大学 経済学部3年
アメリカ側)
Ken Covey University of Hawaii at Manoa
今年の活動について、実行委員の松居君にお聞きしました。
松居君、曰く、今年は、戦後70年の節目の年でもあり、それを意識したテーマになっていると思うとのことで、
テーマは、
「過去と向き合い未来を拓く
〜衝突と多様性から生まれる新たな相違理解〜」
「-Coming Together to Confront Our Past,
Present, and Future-」
ということで、そこでは多様な個性と異文化が交錯し、個々人の多様な価値観や思考様式の違いにより、
摩擦や衝突が繰り返される。参加者はこの「衝突と多様性」の渦に巻き込まれ、自分とは違う個性や
多様性の中から互いの相違点を認識し、相互に学べる価値、歴史、ビジョンを理解する。この未来のための
「相違理解」があってこそ、初めて相互理解が可能となり、その礎となる。
また、学生会議創設の理念である世界平和の構築が実現できたのか「過去と向き合い」検証したい。
世界平和とは何か、世界平和構築のために日米両国はどのような役割を果たし、学生には一体何ができる
のかを考察し、「未来を拓く」ことができる。
分科会討論や政府、企業訪問、専門家との対話、広島の平和フォーラム、島根の地方創生フォーラム、会議終盤に
開催されるファイナルフォーラムで会議成果を社会に発信していきたい。日米学生会議は、参加者一人一人が
この壮大な問いに対して、自分なりの答えを見つけ出し、自らの「未来を拓く」絶好の場になると確信する。
という、すばらしい決意を語ってくれました。
今回の交流会の参加者の皆さんにJASCに参加してよかったことや思い出なども語ってもらいましたが、
「あ、そうだったの?」みたいな、普段聞けなかった。または、メンバーの意外な意見なども聞けて、新しい発見もあったようです。
そして、最後にJASCの皆さんひとりひとりに、
「皆さんにとって、幸せとはなんですか?」の質問をぶつけてみました。
はじめ、みんな、きょとんとしていました。
「少し時間ください。」意外な反応・・・そう、普段あまり、幸せについて、考えたことがなかったんですね。
でも、しばらくして、各自、考えを述べてくれました。
松居純平 君「命を使っていると実感するとき、即ち自分にとっての使命を尽くしているとき!」
森 鞠乃さん「誰かと一緒に心置きなく笑い合うことのできる時間があること」
鈴木良祐 君「人の役に立っていると実感できること」
藤井一衆 君「常に目標に向かって歩むこと。そして振り返った時に良かったと思うこと」
矢島ショーン君「新しいことを知り、考えること」
Ken Covey 君「考え中だよ」
みんなのとっても熱心な回答を聞きながら、私も幸せな気分になりました。ありがとう!
♥みんな♥ 幸せになれよ